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フリースタイラーの矜持

  • 執筆者の写真: Kosaku Toyoshima
    Kosaku Toyoshima
  • 2019年11月7日
  • 読了時間: 3分

更新日:2019年11月7日

なんてものは多分無くて笑、結局、古ぃスタイルとフリースタイルの狭間を飛び交う


昨日、おそらく8年ぶりくらいにフリー・ジャズのセッションに飛び入り(正確にいうとライブに客として行って、リーダーの鈴木公二さんがビーバップ技法のスクールの学友で、飛び入りを唆されて参戦)したのですが、これがとんでもなく楽しくて、虚心坦懐で童心に返る解放以外の何物でもない時間でございまして、


まあ、先週金曜(唯一、今「自分のバンド」と言える)ジャズ・プロレタリアートのライブがあって、チケット早々にキャパ上限の90枚行っちゃって、全く告知すらしてませんでしたけど、それがオールドスクールな古ぃジャズ(笑)だったことの反動かわかりませんが、最近4歳児と向き合ってて「ああ、子供になりてぇ」って思ってたのが相転移した、みたいな感じですかね笑


ちなみにジャズ・プロレタリアート、名前の由来は大学の大先輩であり、ゴダイゴの元プロデューサーでもあるジョニー野村さん がとあるライブで即席で命名された「〇〇とジャズ・プロレタリアート」を丸パクリさせてもらっていて、ジョニーさん、ほんとすいません、て感じなんですけど、最早形式美化したオールドスクール・ジャズをその演奏技法だけで主たる収入源に出来るのはほんの一握りで、その形式美を追求しようとする、「普段プロ・ミュージシャン」のオールドスクール・ジャズに対する熱量のと、「普段勤め人」のそれが同じベクトルを持つ、ということを立証しようとする試みなわけなんですけど、


直訳すれば「労働者階級のジャズ」なんで、まんま額面通り、というか、普段楽器に接する時間の多寡が技法の熟達にダイレクトに影響することなんぞ百も承知の上、その熱量だけでも共同幻想に依拠すべく始めた試み、なわけです。たぶんこの名前になったの二年前くらい。


ジャズプロの話がまだ続くんですが笑、今回のライブで大変だったのが、ナンバリングの限界と言われるノネット編成で(正確にはデクテットもしくはテンテットからのマイナスワン)、うち管楽器が5人、しかもトランペット3本にソプラノ・サックス、アルトという高音域寄り気味、な布陣に対し、一曲のみですがホーンアレンジかますという笑。(ちなみに曲はMoment's Noticeね。)


自分が知る限り、同じ編成でのホーンアレンジって聴いたこと無かったこともありますが、基本的に基音が低域寄りならまだ救いはあったと思うんですよ笑。


(基音が低い方が聴感上自然になるので、なのでバリトンアンサンブルの東京中低域は聴いてて自然だけど、トランペット5管のアンサンブルだと、やっぱりどうしてもサーカスっぽくなっちゃう)


それでまた虚心坦懐、鍵盤で音を探す原初的所作に戻り、無事アレンジも落ち着いたのですが、(メンバーの許可が出れば、テーマ部分だけでも公開できないかなぁ、結構良いサウンドになったんですよ!)様式を探求するあれこれはそれはそれで楽しくとも、それから解き放たれたらどうなるの?って話です。


やっと冒頭の話に戻るんですが、フリー・ジャズって、美術館の「あるのは知ってるけど、立ち入らない展示室」とか、コンビニに置いてある「置いてあるのは見たことあるけど、買ってる人は終ぞみたことがない、レジの後ろにある贈答用のお菓子みたいな箱」みたいな捉え方されてる方、一定数いらっしゃると思うんですが笑、幸い昨夜のライブが映像に残っていて、こちらですね。



ワタクシの演奏はさておき、素晴らしいですよね。


プレイヤーのバックグラウンドとかまずは知らずに、これ見て率直にどう感じるか、ってことなんですけど、やっぱり生の現場で味わってこそ、ってことで次回は12月3日 @代々木Barbaraだそうなので、また私が飛び入りさせてもらえるかは不明ですが、是非。


ではまた!

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