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シェアリングエコノミー時代にコレクターはどう生きるか

  • 執筆者の写真: Kosaku Toyoshima
    Kosaku Toyoshima
  • 2019年5月12日
  • 読了時間: 3分

更新日:2019年11月7日

保有してたCD約500枚くらいを会社に寄贈する予定ですが、同じようにCD手放してる人、周りに結構いますね。細かいこと言うと、CD音質(44.1kHz/16bitのWaveデータ)が恋しくなっていつか揺り戻しが来るのでは?とも思いますが、シェアリングの波にはどーにも逆らえず、車は5年ほどカーシェアですが全く困ってません。


いくらシェアリングエコノミーが進展しようとも、「モノを集めたがる」穴居人の性質はそう簡単に無くなるものじゃないよな〜、と思いながら、いわゆるコレクターと呼ばれる方々はこれから先どのような集め方をするのか気になったわけですな!ということで以下のような図で整理してみます。


横軸に入手性(手に入りやすさ)、縦軸に希少性(既成品か、オーダーメイドでカスタム品か)の2軸をとります。


この4象限で考えると、



  1. レディメイドで、一般的に入手可能、これは冒頭に上げたCDとか、まあ頑張れば買える、手に入るものがここにあたります。

  2. レディメイドで、特別な関係性がないと入手不可、これはある人の紹介が無いと変えないもの、セミナー限定の書籍?とかもここに入ります。

  3. オーダーメイドで一般的に入手可能、これは注文住宅とか、(オーダーメイドの本来の意味とは離れますが)一部の芸術品とかもここに入ります

  4. オーダーメイドで特別な関係がないと入手不可、これは家族からのプレゼントとか、ビジネス界隈だと、コンサルティング会社のカスタム調査資料なんかもここに入ります。

この4象限で見た場合の、コレクションのポイントを分類してみました。


自分で書いときながらしっくりきてない部分もありますが笑、網羅性、芸術性、いずれもまあ言ってしまえば「金がものを言わす」世界になるので、シェアリングエコノミーの影響範囲もこうなると思うのですよね。



オーダーメイドのもの、例えばカスタムメイドの楽器とかでも、アクセシビリティが高ければそりゃシェアリングの方向に走りますよね。


というわけで、お金と情熱に余裕のある方は、ぜひとも引き続き網羅性と芸術性を追求頂いて、文化振興に貢献頂ければと思うのですが、そういう方も、そうで無い方も、「入手先との特別な関係性」というのがこれからはより重要になって来ると思いますよ!

これ今に始まった話じゃないですけど、シェアリングエコノミーが図の左側を侵食し出すと右側が相対的に重要視されるってだけの話です。


(特別な関係性があっても、お金が無いと買えないものも沢山ありますけどね、、まあまずは前提として関係性が重要、、ということで、、何の話かというと、ギャラリー・フェイク好きすぎて、ああいうスタイルで仕事してみたいだけなんですけどね笑)


ま、暇と退屈の倫理学に「定住革命」の記述があって目からウロコだったのですが、「モノを集めたがる」性質も、長い人類史で見れば実は最近形成された気質なのかもしれないので、テクノロジーの力を借りて緩やかに退化してるだけかもですね!


ではまた!


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