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カラオケは日本人の魂の浄化装置らしい

  • 執筆者の写真: Kosaku Toyoshima
    Kosaku Toyoshima
  • 2019年5月16日
  • 読了時間: 2分

更新日:2019年11月4日

「薬は肉体の浄化装置、歌は魂の浄化装置」


満員電車・人間関係の軋轢諸々、ストレスフルな環境に置かれた日本人がなんでやって行けてるのか、というと、カラオケがあるから、だそうですね笑。


じゃあカラオケ行かない人の魂の救済はどこにあるの?と言われればそれは「発話行為」にしか無いとおもうので、まあ歌うように喋る人いますけどね笑、


レヴィ・ストロース研究家のナティエによれば、「言語はあるとき音楽と神話に別れた。

音楽は意味を差し引いた音であり、神話は音の上に意味がある。」

ってことで、神話を語ることで、言語のその両性具有性の復元を体感することになり、魂が救済されるという笑、なのでみなさん大いに神話を語りましょう笑。


話がそれますが、男性神話がワンパターンなのに対し、女性神話(女神神話)ってヴァリエーションの振れ幅がすごいと思うんですよね。先日、ハワイの神話で、女神ペレがオヒアとレフアというカップルのオヒアの方に惚れたんだけど拒絶されてオヒアを木に変えちゃって、悲しむレヒアが可哀想になっちゃってオヒアの木に咲く花に変えてあげたり、

その後も、結婚相手のイケメン王ロヒアウを妹に迎えに行かせたら、帰ってくるのが遅くて怒り狂って妹の親友と森を焼き尽くしちゃって、ロヒアウ王もそれ見て愛想尽かして、実は通じ合っていた妹と一緒にカウアイ島に逃げて楽しく暮らしました、という倒錯した拒絶ロマンス、みたいな話を知って一人で面白がってたんですが、女性神話はまだまだ掘り甲斐ありそうです。


話戻しますと、ワタクシはラップを嗜みませんが(聴くのは好きですが)

「意味を差し引いた音の連続的集合体である音楽の上に、意味のみ、置かれている」という、一周回って両性具有性を獲得した言語に回帰したかのように見えるラップミュージックは、ある意味で究極の浄化装置なんですかね。


ラッパーの格言に "Keep it real" ってのがありますけど、日本人的に今風に言えば、まあ、こんまりメソッドですよね笑、自分の中の神話体系として "Keep it real" に何を持ってくるかによって、浄化装置もまた変わりうるんだと思いますよ。


ではまた!



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