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ドラッグ・不倫・音楽

  • 執筆者の写真: Kosaku Toyoshima
    Kosaku Toyoshima
  • 2019年10月22日
  • 読了時間: 4分

ラッキー・デイのPaint itが凄く良いんですよ。半年くらい前の曲ですけど、何が良いって、途中の転調なんですけど笑、Youtubeのコメ欄もマイナーに変わるところのブリッジで悶絶してる人すごい多いし笑。なんたってディーマイルのプロデュースなんで、ノードっぽいシンセ・ベースがあれだけアーバンに聴こえる曲、他にあんまり無いんじゃないでしょうか。


と言いながらワタクシ、ヒップホップのリテラシーは元々無く、大学の先輩の通称ウドさんという方から吹き込んで頂いて、まあラッキー・デイはR&B/ソウルの類かもしれないですけど、ジャズをヒップホップ側から見る、てのはウドさんとの出会い無しには多分無かったんじゃないかなぁ、、部屋で何気なく掛けてたクリフォード・ブラウン・ストリングスのイントロ一緒に聞いてて、「あ、これあの曲にサンプリングされてる」なんて発見とか、面白かったですよ。


ウドさんとは数年前、Salmon Sperm Sparxというバンドでご一緒し(ヘルプでベースやったこともあったんですよ)色々忙しくなってサポートもお休みしてましたが、今度11月16日にSalmonのボーカルのソロアルバムリリースパーティで何年ぶりかに対バンすることになりました。楽しいイベントになりますので皆さん来てください。場所は阿佐ヶ谷の我夢双(Gamuso)です。大沢野鳥の会で出演しますが、おそらく年内のライブはこれが最後かも。


つい先日の投稿にも、先輩から映像リテラシーを吹き込まれた、という話ありましたけど、(本質的には切り分けることは不可能ですが)あるリテラシーについて、自分で掴みとったか/他人が触れる機会を作ってくれたか、ってあると思うんですよ。


個人的な定義は「そのリテラシーを得るのにどれだけ身銭を切ったか」なんですが笑、


ジャズを好きになったキッカケは、たまたま家で流れてたNHKのSESSION 505のドラムソロに衝撃を受けて、で、以降は大学の先輩のリコメンデーションや、大学の部室にあったライブラリを聴き漁る機会はありましたけど、大外れも含めてジャケ買いも相当しましたし、自分で掴みとった類、と思います。


※どうでも良いけど、サブスク全盛な時代「身銭を切ってジャケ買いで大ハズシする」という体験はやりたくても出来なくなってくると思うんですが、それに似た感覚って代替価値も無いし、音源が記録媒体で流通する以前の時代にも無かったと思うので、あのギャンブル感覚を味わうことができた世代は幸福だった、と言えるんでしょうなぁ、、


自分で掴み取ったリテラシーと、他人が触れる機会を作ってくれたリテラシーって、そりゃ圧倒的に後者の方が多量なわけですが、(ワタクシ大学の学費も自分で払ってないので、それも他人から与えてもらった環境)何らかのリテラシーに触れて、ビンビンに感じちゃうか、スルーしちゃうか、それは結局、触れたときに「多幸感」を得られるかどうかに尽きると思います。


多幸感を得る手段、このご時世いくらでもあって、何か辛いことがあったときの処方箋的に使われることもありますけどね、


それは、別にアルカロイドのコカインでハイになるとか、ヘロインでダウンになるとか、間の子のスピードボールで限界に挑戦するとか、アルコールで暴力的になって眠くなるとか、ニコチンで現実感を取り戻す、とか、まあドラッグの全てが多幸感に直結しませんが、ブラウン・シュガーでピースフルになるとか、不倫のセックスで快感を得るとか、ランナーズハイでエンドルフィンを自己消化するとか、マジックマッシュで異次元の扉開けるとか、LSDでロボットダンスやるとか何でも良いんですけど、重要なのは多幸感得た後に何が残るかって話ですね。


その点、音楽はインスタントに多幸感を得られ、かつヘルシーさと持続性を併せ持つ最高のドラッグなわけですが、


仕事で辛いことがあったり、身近な人から嫌なこと言われたり、失恋したり、旅行がテロで無くなったり、付き合ってた人の浮気相手の方が自分よりも触れ合ってた時間が実は長かったり、自分の子供だと思ってたのがそうじゃなかったり、その逆だったり、朝鏡で見た髪型と今ガラスに写った自分のそれが違ったり、楽器を練習してるのに一向に上達しない自分に嫌気が差したり、中間テストのヤマが外れたり、自分が言ったことで自己嫌悪になったり、


色んな不幸感に苛まれることもあるかもしれませんが、復活し続ける、し続けようとする、のがやはり面白おかしく人生送れる起点、と思うので、そこに必要なのは音楽が鳴り続けているかどうか、ってことですね。


なんてことをラッキー・デイのPaint itを聴きながら考えてましたが、世界で一番良い曲ですよこれ。



ではまた!

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