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近況あれこれ(IEビジネススクールでのワークショップ講師等)

  • 執筆者の写真: Kosaku Toyoshima
    Kosaku Toyoshima
  • 2019年8月19日
  • 読了時間: 5分

更新日:2019年11月7日

MBAプログラムの世界トップランキング常連校であるIE Business Schoolの説明会を兼ねたイベント、IMBA OPEN HOUSE Tokyoの冒頭、チームビルディングセッションのワークショップ企画設計・開発と当日のファシリテーションが無事終わりまして、


お集まり頂いたのは30名弱で自分の持ち時間は60分でしたが、事務局の方からのメールを見る限り、参加者の皆様楽しんで頂けたようで何よりでした。


今回の話を受けたときに一番ネックだったのが英語進行で笑、正直に話しちゃいますがワークショップ進行のスクリプトを元同僚の小林諒さんにお手伝い頂いたのが功を奏しました笑(小林さんに多大なる感謝と愛を)。


そういや和英限らず、スクリプトかっちり作り込んだの相当に久しぶりかも。持ち時間60分でワークもやるとなると、案外時間のコントロールに余裕がなくなっちゃうので、初心に返ってたまにはやってみるもの、と実感した次第ですよ。


ちなみに話した内容は、「チームビルディングに関するアレコレ」ということで


  1. 最近の組織論はユング派に支配されてます。フロイディアンの皆様、それから傍流のアドラー派の皆様は一致団結して反旗を翻しましょう。

  2. 教育機関というものが格差の拡大装置でもあり、世の中の不平等を是正したいから高等教育を受ける、というのはそもそも構造的な矛盾を抱えています。

  3. 酷暑の日にはラテン、サルサを聴くのが一番です。


ということでした。


はい、3以外は大嘘ですけど笑。(ワークのBGMは悩んだ挙げ句のパルミエリですよ!)


真面目にお答えすると、使ったコンテンツは、


アーサー・アーロンの質問

ジョハリの窓

ホラクラシー・ワンの「リアル・オルガニゼーション・チャート」

マシュマロタワーチャレンジ


あたりです。


丁度、ブライダルに使われるような場所でもあり、アーサー・アーロンの質問はハマりましたね笑、他全部やめてこれだけでも良かったかも笑。


ただ、やはり一番笑ったのは、当日参加者に配られたリーフレットの写真ですね

これにより、「MBAホルダーでないワタクシが、現役MBA教授の前で偉そうに話をする」という悲願が達成されたワケですが笑、


昼間の仕事でここ数年「経営戦略」やら「うんたらなんとか分析」やらに携わってると、良く聞かれるんですよ。


「そのうちMBAとか取りに行かれないんですか!?」


と笑、しかも、もの凄く無垢に期待を込めた目で笑、


はいすみません、一切興味無くて、今一番行きたいのはRCAです笑、と答えるようにしていますが笑


(誤解の無いように言っておきますが、MBAは、その習得プロセスも含めて大変に価値のあるものと思いますし、今回話を頂いたIEは、その中でも特色のある素晴らしい学校である、と思います。興味無いのは、単に今のワタクシの興味の矛先が「ビーバップの技法習得」に向いている、というだけですね。そういう意味でも、イベントでワタクシの後のセッションを担当したTinoの、「あなたはMBAを必要としているのか?それとも求めているのか?」という話も素晴らしかったですよ。)


ただ、このワークショップの企画を進めながら、同時並行で橘玲氏の「上級国民/下級国民」を読んでいて、(この本、中吊り広告の表現こそアジテイティヴであれど、自分のように似たような処遇の人としか交流してないことにそもそも気づいてない人には良い本と思います)


チームビルディングと言えども、ある程度価値観が共有された前提における方法論に過ぎないのであって、社会の構造的な分断(教育格差)の橋渡しにはこれっぽっちも役に立たない、ってことを改めて実感しましたけど今更笑。


野生の組織開発研究家を名乗てはいるものの、ある限定された条件下(その多くは所得水準)でしかその方法論は有効でなく、


では、社会の構造的な分断をバインドするものは何か?って言ったら、そりゃやっぱり、宗教しかないですよね笑、と。


話が脱線するようで、後でつながってくるんですが、先日日比谷をフラフラ歩いてたら、異国の方に


「池袋の方向にあるここに行きたいんだけど、どうやって行ったらいい?(うんたらかんたらの)communionの場所なんだよね〜」


と聞かれまして、communionというワードに耳馴染みなかったワタクシとしては


「ふんふん、良く分かんないけど、コミューンとユニオンの合わせっぽく聴こえるから、多分旧共産圏のなんとか組合の話してるのかしら」


と今思えばアホなこと考えてたんですが、後で調べたら、communionには、「聖体拝領」って意味があるんですよね。


おそらくこれはクリスチャニティ特有の意味合いかと思いますが、聖体拝領は主イエスとの身体的・精神的一致を求める行為のようで、そしたら、Don Cherryの "Complete Communion" ってアルバムも、自分がこれ聞いたのたぶん10年くらい前ですけど、当時は「ライヴで音楽を聞いてみんな一体になろうぜ!」くらいのバイブスしか感じていませんでしたけど、


Don Cherryのディスコ改めて見たら、Complete communionが66年で、土俗的なアンビーさが気持ち良いOrganic Music societyは73年、このアルバム(Complete communion)は、タイミング的にそういう回帰的な意味合いが実はあったのかも?と急に興奮してきまして笑、Don Cherryがクリスチャンだったのかそうじゃないのか良く知りませんけど、


「所得水準、もしくは教育水準による分断を補完するには、結局何かしらのCommunionが必要」


と思ったわけですな笑。


ちなみに自分の場合は、目下ビーバップ語法の習得に努めていることもあり、最近の課題はもっぱら「如何にしてパーカーとCommunionするか」ということなんですが、


結局それをやるには、経典(オムニブックもしくはソロのコピー)を見ながら、如何に発話もしくは発音でそれを再現するか、しか無いと思うんですよね。


なので、社会構造的な分断を補完し、真の意味でチームビルディングするには、そこで共有されうる教義(ドグマ)を見出し、それと自分をCommunionさせるしか方法は無い、と思ったわけですよ。


あ〜そろそろ、より良いワークショップ企画設計・開発のための3原則をまとめたいんですが、今日の話もそのワークショップの目的(多くは集合知を引き出すこと)に照らし合わせても、まあ自分がやっているものの、そもそもの根源的な矛盾を垣間見ることができたところでもありまして、そのうち色々織り交ぜてまたまとめて見たいと思います。


ではまた!


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